コラム特殊メイクの技法について

2014-12-19|

特殊メイクの技法について

 多岐に渡る特殊メイク技法 

映画やテレビドラマや舞台にリアリティを与え盛り上げてくれる特殊メイクですが、
その技法にはさまざまなものが存在します。
ゼラチンや血のりを用いて傷やアザ、火傷のあとなどを比較的短時間で制作するちょっとしたものから、
特殊メイク専用のワックスで俳優を別人に変えてしまう大がかりなものまで。
ここでは、そんな特殊メイクの技法についてみていきましょう。

 傷やアザを再現するビルドアップメイク 

テレビドラマや映画や舞台で頻繁に必要とされる傷やアザ、火傷痕などを
パテなどを直接顔に盛り付ける形で再現する技法は、ビルドアップメイクと呼ばれるものです。
アクリル絵の具や特殊メイク用に作られたワックスで傷を作ったり、
ゼラチンなどでケロイド状になった皮膚を再現します。
傷やアザはドラマや映画に良く出てくるため、必要とされる場面は非常に多くなってきます。

 人工皮膚を用いたアプライエンスメイク 

俳優を別人に変えてしまう大がかりなメイクはアプライエンスメイクと呼ばれる技法によるものです。
アプライエンスと呼ばれる人工皮膚を俳優の皮膚に接着し、顔や身体の形自体を変えてしまう特殊メイク技法です。
人工皮膚は俳優の皮膚に密着して動くため、実際には存在しないキャラクターをリアリティを持って表現することができ、
架空のキャラクターの創造に最適です。

 CGとの融合でさらに魅力を増す特殊メイク 

近年、CG技術の発達によってこうした特殊メイクの活用法は大きく変わってきました。
それは特殊メイクを施して撮影した映像に、CGでさらに特殊効果を加えていくという方法です。
今後はこのようなCG技術と特殊メイクの融合表現がさらに増えていくでしょう。

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2014-12-19|
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